173: 本当にあった怖い名無し 2011/06/29(水) 17:23:51.32 ID:DX72uvhb0
俺が直接の復讐側ではないけどひとつ

俺は割と金回りの良い家に生まれた。
ひとつ上の兄と二つ下の妹の三人で育った。
俺が小学生の頃、兄貴は神童みたいだった。
みたいだったってのは、あれよ、勉強もできて運動もできて
それをことさらに母親が褒めちぎってたから、そう思った。
少し羨ましかったっけな。誇らしかったのもある。
俺は頑張ってもあまり結果がついてこないタイプだった。
格闘技は除くが、現代に格闘技なんて、ショウ以外では無用だよな。
唯一の取り柄が自慢にもなりゃしないってのは、ちょい悲しい。
おっと、俺の話じゃねえや。

中学の頃から兄貴が少しづつ落ちぶれだした。
女の子が気になったり、色々と芽生えてくる年頃だから
勉強に専念しきれなくなってたんだろうなあ。
俺も妹もいる前で
一学期の中間の結果を食卓で読み上げられながら
母親が兄貴の生活を管理しはじめるとか色々宣言してた。
兄貴は最初反発してたけど、飯抜かれたり
探偵によくいく店つきとめられて、そこに電話までされるようになってから。
段々目の光がなくなって、ぼんやりすることが多くなっていったと思う。
一学期の期末考査は少し成績は回復してたけど、なんか兄貴が不気味になっていった。