【前編】 【後編】

612: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:38:14.00 ID:ExGDWx+L0
>>246の面接官への復讐 
あんまり短くならなかったごめん 
登場人物が多いのでまとめておきます 

俺が居たチームは5人とクズ1人 
俺 チームリーダー 良くも悪くも器用貧乏 
A先輩 先輩男 実験計画のプロ。いつもニコニコ優しい。趣味数学。 
B先輩 先輩女 英語中国語ができてコミュ力が異常。営業のプロ 
C 後輩男 仕事中にポケモン。仕事は手抜きだが普通にできるので文句も言えない。 
Dさん 後輩女 実験作業のプロ。良く喋る。お菓子好き。 
クズ 先輩男 上述のクズ先輩。いらないけど押し付けられた。雑用係。 

B先輩は産休を取っていたため、A先輩は社長と揉めた過去が有るため 
年下だけど俺がリーダーでした。 

加藤 上述の面接官 

俺の会社はバイオの研究をする会社で 
加藤の会社(K社とする)はそういった研究の一部を請け負うような会社だった 
つまり加藤にとって俺は客なわけで 
(どうせあいつ履歴書もロクに見てなかったんだろうな) 
面接の復讐を行うことにした…





613: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:39:32.00 ID:ExGDWx+L0
まずは、過去にK社からうちの会社が受け取ったデータを見直した 
試験責任者に加藤という苗字の奴を発見 
こいつ人事じゃなくて現場の立場から面接に参加してたんだな 

結果として、加藤が責任者だった報告書から 
捏造に近いくらいの無茶なデータがたくさん見つかった。 

これを突き付けて追い込んでやろうかとも思ったんだけど 
うちみたいな小さい会社から切られたところで、大した痛手でもないだろう 

だから俺はK社のメインの取引先を探した 
業界大手のY社だ。 

俺は、Y社の得意分野について勉強して 
Y社に共同での仕事を持ちかけることにした。 

たまたま、A先輩がその分野に滅茶苦茶強かったため 
一緒に計画書を作った。 
俺が多少無理やりにK社の出番を作るような計画を立てたため 
少し不審がられたが、概ね満足のいく計画が出来た。

614: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:41:39.58 ID:ExGDWx+L0
そしてB先輩と一緒に営業に行った。 
B先輩のおかげで、仕事を取ることが出来た。 
この人凄いわやっぱり。 

帰り道、B先輩と飲みに行った 
B先輩「仕事とれてよかったねー」 
俺「もう完全に先輩のおかげですよ」 
B先輩「計画が良かったからだよ。俺君もA君も頑張ってたもんね」 
俺「やっぱA先輩は凄いですよ。Y社の人も感心してましたよね」 

B先輩「でも、なんか今回の計画書、いつもと違ったよね。」 
俺「(マジか!?)えー、慣れない分野だから…どの辺ですか?」 
B先輩「どことは言えないけど、全体的に余計な実験が多い気がする 
  いつもならもっと真っ直ぐに目的に向かうのに。」 

妙に勘が鋭くて、全てバレてしまった 
加藤とのことを全て話し、今後はB姐さんにも協力してもらうことになった

615: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:44:33.78 ID:ExGDWx+L0
色々有って数か月後、うち、Y社、K社の3社で研究がスタートした 
顔見せのミーティングで久々に加藤を見つけたが 
向こうは俺の事なんて覚えていないようだった 

更に数か月後、俺たちはK社が提出してきたデータを洗っていた 
加藤にY社の前で恥をかかせてやるつもりだった。 
ボロクソに叩いてK社を共同開発から外してやりたかった。 

だが、K社はY社に対してはきちんとしたデータを出していた 
重箱の隅を突けばミスも見つかるが、致命傷には程遠かった 

そして、B先輩とK社のデータを見ていたある日の事 

C「なんか楽しそうっすね。俺も混ぜてくださいよ」 
Bさん「話しかけてくるの珍しいね?どうする俺君?話しても良い?」 
俺「ああ、俺から話しますよ。実はこういうわけで…」 
(K社を共同開発から抜きたいのでデータの矛盾を探してる、とだけ伝える 
 この頃、A先輩とCはまた別の仕事をしていて、こちらにはノータッチだった)

616: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:46:24.73 ID:ExGDWx+L0
C「あー俺、ミスや矛盾を指摘された研究者の顔大好きっすわ」 
俺「(多分コイツ、こういうところの性格悪すぎて 
   大学の研究職クビになったんだろうな…)」 
Bさん「でも流石に中々ボロを出さなくてさ。 
  普段の感じだとすぐ潰せると思ったんだけどね」 
俺「この研究にはK社も結構本気だろうしなあ」 
C「確かにウチに来る報告書とは違うっすねw紙質からしてw」 

C「あーこれ、ウチが頼んだあの実験データと矛盾してるっすよね?」 
俺「(良く覚えてんな)うん、でも条件が色々違うから 
  今回の結果と直接比較しても言い逃れは可能だよね」 
C「このデータは既にウチの資産なんだからY社にも提出可能だし 
  試験を変更…いや追加かな?して、このおかしなデータを 
  更に掘り下げさせる方向に持っていけばいいんじゃないっすか?」 
俺・Bさん「ん、どういうこと?」 

C「そうっすね、この薬剤はこの酵素を阻害するんだから 
  この臓器のこういう病気にも効果が有る可能性が十分系っすよ 
  (中略)こういう方向で試験系組めば、以前のデータと矛盾しないためには 
  K社は多分こういうデータを出さざるを得なくなるから 
  うちで××の試験をやれば、矛盾に突っ込めまくりっすよ 
  とりあえず参考文献出力しましょうか?」 
俺・Bさん「すげえ…でもお前普段から働けよw」

617: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:48:07.76 ID:ExGDWx+L0
そこからのCの仕事は見事だった 
素直に、ポケモンマスターは凄いと思った。 
Cと仲間になれた気がして嬉しかった。 

そうこうするうちに、中間報告の日。 
ウチ、Y社、K社の人たちが集まって結果を報告して 
今後の計画を細かく詰める日だ。 
俺はK社の過去のデータを出して、こういうアプローチはどうかと提案 
(Cの)計画は皆に絶賛され、研究の方向はCの思惑通りに修正された 
加藤もなぜか嬉しそうだった。 
まあパッと見ではお前らの仕事や貢献度=利益が増えるように計画されてるからなw 

ちなみにクズ先輩はその頃、パートのおばさん達と洗い物をするのがメインの仕事だった 
「大学まで出てなんで洗い物大臣やってるんすかw」と言っておいた。

618: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:50:12.26 ID:ExGDWx+L0
そして俺たちは全力で実験をやり、中間報告の日 
K社からは試験責任者加藤とその上司。 
こちらからは俺と、A先輩と、女上司と、初参加のC 
Y社からも偉いおっさん数名が参加 

加藤からの試験の報告後 
俺「ん?これだと以前のデータとは少し矛盾してないでしょうか。」 
加藤「以前っていつですか?」 
俺「1年半前のこの試験です。これが報告書です。」 
加藤「この時とは条件が違いますよ」 
俺「確かにそうですね。一応説明お願いできますか?」 
加藤「この時は×××で、今回は○○○だから…」 
俺「ところで、うちで追実験してみたのですが、こういう結果でした」 
加藤「いやこれは…こういう理由で…特殊な場合には…」 
俺「あー…だとするとこの化合物は 
  特殊な場合にしか使えないのかもしれないですね(嫌味)」 
加藤「いやそんなことは…うちの試験系が悪かった可能性も… 
  やり直させてください…」 

かなり苦しい言い訳だが、一応の筋は通っていた。 
このままでは再実験などの多少のペナルティと共に 
捏造ではなくミスとして終わってしまう感じだった。 
情けない話だが、俺は加藤を追い詰めることが出来なかった…

619: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:52:26.24 ID:ExGDWx+L0
しかしそこに救世主が。 

C「それはおかしいっすよ。 
  以前のデータで△△ってのも有ったっすから…これも今回と矛盾っすよね 
  あとあれも…これも…どれもこれも… 
  そして、3年前のデータでは、全く逆のことを言ってやり直してるんすよ? 
  来週証拠を提出するっすわ」 

Cが完璧に論破してくれた。 
俺との受け答えの際には苦い顔をしていた加藤だが 
みるみる青ざめていく… 

コイツは過去5~6年分の200件以上の件の実験データをほぼすべて覚えていた。 
自分が入社する前のものまで。 
月に2回は旧型のシュレッダーにクリップ付きの書類を詰まらせるくせに。

620: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:54:20.58 ID:ExGDWx+L0
俺「これはマズイですよね。加藤さんが故意にやったとは思いたくないんですが… 
  うちとY社さんも何か月も費やしているわけですし 
  流石にこのまま再実験をお願いして終わりというわけには…」 
Y社の人「ちょっとこれは酷過ぎるね。社内で相談するので一旦持ち帰らせてください。」 
加藤「ハイ…うちからも再度報告書を提出します…」 

ミーティング終了後、加藤の近くに行き 
「お前もう42でしょ?何してるの? 
 嘘に嘘を重ねて生きてきた奴は顔見りゃわかるんだよ 
 なんか色白で顔中に赤いブツブツだらけでさ 
 イチゴババロアをベニヤに叩きつけたみたいな顔してるもん」 
と言ってみた 

加藤は無視して帰って行ったが 
エアコンが効き過ぎて肌寒かったのか、足が震えていた。

622: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/07(木) 23:55:38.04 ID:ExGDWx+L0
以上で復讐は終わり。 
しょぼい復讐でゴメン。 
あと一応、この話はフィクションです、っと。 

その後開発からはK社が抜け、うちはある程度の賠償をしてもらい(正確には知らない) 
…このあたりの事はあまり詳しく書けないが 
うちの会社はY社との付き合いも始まり、色々と得をした。 

Y社はK社との取引を切ったらしい 
俺からもY社の担当者にK社の代わりになるような会社を薦めておいた 

うちとK社との付き合いは多少続いたが 
(お詫びの意味で安くしてくれたからね) 
加藤は、試験責任者の欄から名前が消えた。 

全て終わった後、俺はCに事情を全て話した 
C「そんなことが有ったんすか。まあ楽しかったっすわ」 
と言い、以前の通りの、社内ニートとまでは言わないが 
全力で手抜きしながら言われた仕事をそこそこに仕上げるだけのCに戻った。 

ちなみにCはその後、Y社に入社した。 
ミーティングに同席したお偉いさんに気に入られていたらしい 
そして、Cはウチの会社との取引を終わらせたそうだ。 
皆がもう辞めた後の話だけどね。

630: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/08(金) 01:05:11.51 ID:1TkEpczW0
加藤「お前もう33でしょ?勉強はできたはずなのに何してるの? 
   普通は結婚して家庭を持ってる年だよ? 
   ちゃんと生きてこなかった奴は顔見りゃわかるよ 
   なんか童顔で赤ん坊みたいな顔してるもん」 

俺様「お前もう42でしょ?何してるの? 
   嘘に嘘を重ねて生きてきた奴は顔見りゃわかるんだよ 
   なんか色白で顔中に赤いブツブツだらけでさ 
   イチゴババロアをベニヤに叩きつけたみたいな顔してるもん」 

俺様の毒舌にスッキリできない・・・orz

631: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/08(金) 01:20:06.90 ID:N+NbWpmP0
>>622 
おつおつ 
>>616でCが言いたかったのは 
K社は自分達のいい加減な実験データを裏付けるために出したデータがまたおかしくてそれを補完するために... 
の繰り返しで雪だるま式におかしな点が出てくるってことでいいのか

632: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/08(金) 01:37:27.77 ID:NuMdmmFPO
何かなぁ……… 
面接の時に言われた言葉も「面接ならそれぐらい言われる事もあるっしょ」っていう程度の内容だし、 
先輩に言われた言葉も「恨むほどの事か?」って感じ。 
それを何年も根に持って業務をねじ曲げてでも復讐って……… 
「この人ちょっと陰湿過ぎるんじゃないかな?こんな調子じゃ恨んでる相手が500人ぐらいいそう」 
っていうのが正直な感想。

648: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/08(金) 21:30:18.20 ID:/dwtILu+0
>>631 
はい。 
Cは研究の進め方をコントロールして 
おかしなデータを出す方向に導いたよ 

>>632 
面接はもちろんむかついたけど 
うちの会社に捏造もどきみたいなデータを出してるのもキレたんだ 
もしかしたら薬になるかもしれない研究なんだよ 
その時にデータがおかしくて副作用が隠されてたりしたら… 

俺は確かに陰湿だけどさ

649: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/08(金) 21:56:43.62 ID:1qgN8FeI0
>>648 
合同会議で~っすか?とか言えるってすごいな

650: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/08(金) 22:05:38.02 ID:7cOm1hMo0
別に書いたもん見る限り陰湿な感じはしないけどな 
自業自得だったり 
身から出た錆であったり 
まぁ普通はあんたみたいに積極的に行動しないから 
こういうやつらがあんたみたいなのを踏み台にしてノウノウとしてるんだろうがな 
ただ最後の部分はお粗末だな 
やつらなぞ真似てどうするんだか 
なれんことをやっても身を貶めるだけだぞ


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