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475:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 22:39:20.66
つづきます

嫁と一緒に食卓につくと
そこは明らかに4人で食う量じゃない大量の食材が並んでいた
満漢全席でもやるのか?というほど食材が並ぶ

俺「すっ・・すごい」
母「今日は俺さん来てくださるから頑張ったのよ~、ねぇお父さん」 
嫁が度々語尾伸ばすのは間違いなくお母さんの影響だと理解した

親父「さっさと食うぞ」
嫁「わー今日凄いね、俺さん苦手なものありますか?」
俺「いや、大丈夫です。」

席順位置関係    親父
           嫁    母
              俺

やめてーーーホント勘弁してください。
親父の対面で飯食う勇気ない、でも皆すでに着席中
もうなるようになれと着席、
改めて料理みる、なんというか見事な料理だった
俺はグルメでもなんでもないけど
盛り付けとか彩りとか使われている小鉢や器とか
なんというか全てがバランスよく配置されて見るだけでも感心する食卓だった

嫁「俺さんどうしたの?」
俺「いや、こんな凄い食卓初めてで見とれてしまって」
親父「食うぞ」
俺、着席
全員で「いただきます」 長い晩餐がはじまった









476:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 22:41:34.78
④長い晩餐とは…気になる、気になる

478:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 22:53:13.83
つづきます

食事が始まると母親が親父さんの皿へ料理をとりわけ
嫁が俺の皿へ料理をとりわけてくれた、
それが凄く自然でこの家庭は躾や
教育はちゃんとされてるんだなと感心した。
俺の家は母親が早いときに他界して
親父と親父側の祖父母で暮らしていて
親父は爺さんから会社引き継いで
ずっと忙しい人だったから俺の躾は祖父母が見てくれた。

昔かたぎの祖父母だから
言葉使いや目上の人への礼儀とか教えられて育ったから
躾というか礼儀作法しっかりしてる人みると
無条件に好感もつ癖がある、嫁家庭は正にそれだった

賑やかという訳じゃないけど
さりげない会話や気配りとか当初よりも寛いで食事することができた
親父さんは無言で食べて時たま俺を見てるようだった。

親父「お前あれだな、魚の食べ方わかってる奴だな」
俺「???」
今食べてるヤマベとニジマスの餡掛けで無作法あったかな?
親父「食べ物はしっかり食べるのが食べる人間の努めだよな」
俺「????」
嫁と母は笑ってる

嫁・母「どう美味しい?」
俺「美味しいです、
  普段外食や適当な材料で作って済ますのでホントに美味しいです」
事実、どの料理も上手い

母「そのヤマベとかお父さん釣って冷凍したものだけどお口にあう?」
俺「魚好きですよ、肉より魚のほうが好きです」
親父「お前、釣りするのか?」
俺「釣りというほどじゃないですけど秋鮭釣りは友人とかと行きます」
あれだけの量もそれなりに食えたのは味付けや一品の量が適切なんだと思う
お吸いものは柔麺で魚のすり身で
麺をつくり魚で出汁とって作るという手の懲りようだった

481:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 23:06:25.53
つづきます。

食事もあらかた終わって嫁母からの質問タイムが始まった
まぁ、お約束の仕事や家族構成や趣味とか嫁と出会ったときとかそんな会話だった
とりあえず無難にこなせたと思うが
嫁は緊張する俺がおかしいのかクスクス笑ってた。

食事も終わりなんとか切り抜けたな~安堵してる俺

母「お腹いっぱいになりました?遠慮しないでね」
俺「もうお腹いっぱいです、
  全部美味しかったですホントにありがとうございます」

母「良かったね、お父さんw 頑張った甲斐あったじゃないw」

????????? お父さんが頑張った?????何を????

母「今日の料理全部お父さんが作ったのよ、
  美味しかったでしょうw」
俺「うそ~ん」(心の声)
母「嫁からね俺さんは一人暮らしで
いつも忙しいから食事に呼んでいい?って聞かれたときね」
母「お父さんが俺が作るってw。今日の料理全部おとうさんです」

俺放心、あのね男料理じゃないんだよ。
煮付けとかの人参も細工されてるし栗の渋皮煮まで出るんだぜ!
魚料理も吸い物も焼き物も揚げ物も極めつけがご飯は5缶の握りだんだから
これ全部親父さんが作ったって・・・
親父さん会社員なのは名刺もらって知ってる、料理人じゃない

もう俺たちあがって親父さんに頭さげたよ
俺「お休み中にお時間割いて食事作って
  頂き招いてくださりありがとうございました。」
親父「おう」 
これだけ・・・
嫁と母はそんな俺たち二人をニコニコ眺めてる

484:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 23:12:03.38
母「今日は俺さん来てくださるから頑張ったのよ~、ねぇお父さん」
このセリフはそう言う事だったのか・・・

486:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 23:19:53.26
無骨な父親からの
いきなり殴ってすまんかっただったんかな

487:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 23:22:21.26
つづきます

相変わらず怖い親父さんだけど
何となく憎めない親父だなと俺の中で意識が変わった
食後は嫁が俺に珈琲いれてくれて持ってきてくれた。

珈琲カップが無骨だけど
素朴な素焼きでちょと赤みがかってるのが気になって
俺「この珈琲カップいいですね。なんか惹かれます」と言った
嫁と母ふたりともちょっと驚いたような
表情見せたので俺なんか変なこと言ったかな?と思い
会話を変えるつもりで違う話題振ったんだけど・・・

俺「今日の料理で使われてた器いい器ですね、
  魚に使ったのは備前焼ですか?」
俺「揚げ物と焼き物は冷めないように蓋つきの織部ですよね?」

二人が更に驚きの表情になる。

突然、親父「おい!お前器わかるのか?器興味あるのか?」と食いついてきた。
親父は食後ソファでTV見てて歓談には参加してなかったけど聞き耳立ててたらしい

それで俺が珈琲カップや器のこと言い出したら急に食卓にもどってきた
俺なにか逆鱗に触れることやっちゃったのか? 
嫁にヘルプと嫁みたら母親と台所に引っ込んでる
食卓に親父と俺、親父は怒ってるのか
なんなのか分からないから迂闊に話できない

親父「お前、器に興味あるのか?
   備前とか織部とか言ってたけどよな」

俺祖父母に育てられたようなもんで
祖母の趣味が器つくりで家には電動ロクロの小さいのがあって
小さいころは祖母の膝のうえで土こねて遊んでた。
どの器がよいとかそんな事はわからないけど
備前焼や織部くらいの有名な器の特徴はなんとなく分かる程度
仕事柄、店舗デザイナーと知り合いも居て
お店で使う調度品カタログとか見る機会もおおいから曖昧だけど
そういうのを目にする機会がある

490:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 23:37:37.06
つづきます。

そんな話を親父さんにした、
今までと違うのは親父さんがちゃんと話聞いてたことかな。
親父「そうか、お前は器にも興味あるのか?
  今日の器はどれが良かった?」と聞いてきた
俺、最初に食卓に招かれてすぐに目についた
織部焼きの小皿と親父に説明した。

親父、洗い物中の母親からさっき俺が言った器もってきた 
「これか?」と聞くので「そうだ」と答える
この器の何が良かった?と聞かれたので器が
織部の椿文大鉢で中に
梅のシャーベット1点だけ添えられていて色が気に入りました。

と答えた。親父がいきなり俺の肩を叩き出した、
バッシンバッシン叩いてくる
俺やっぱり逆鱗に触れたらしい、殴られるとか想像してると。。。

母「お父さん良かったね、
  初めてお父さんの趣味と会う人ウチに来たじゃない」という
親父「おう、お前あれだな食事もちゃんと出来て細かい所を見れる奴だな」
と言いながらまだバッシンバッシン叩いてくる

痛いからもう辞めてくれよ・・・嫁台所でクスクス笑ってる

そこからが長かった・・・親父さん離してくれないんだ。

ちなみに織部焼以外の備前焼や珈琲カップも親父さん作だった。
料理が好きでそのうち自分の料理を飾る器も
自分で作るようになったらしい、嫁宅の食器の殆どが親父作だって

粗暴というか無骨だけどこういう人は嫌いじゃない、
自分の手で何か作る人は無条件で好感もつのが俺
そこから暫く親父さんの器への情熱というか執念をご拝聴した。
親父さんは調子にのってくると肩バッシンバッシン叩いてくるけど、
まぁ親しみの表現なんだろうと思うことにした
ひとしきり器の話を拝聴した
後に親父さんがちょっと来いよっと例の居間へ案内した

493:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/04(金) 23:57:05.85
つづきます。

2年前に親父さんに殴られた居間に通されて
親父さんとふたりっきり、前と違うのは親父さんはもう睨んでないこと
嫁が二人分の珈琲を親父さん作の珈琲カップに入れてもってきてくれた。

親父「嫁、お前ちょっと席外しなさい。俺くんと話あるから」

俺くん?俺くん?親父さんさっきまで
「お前」って呼んでたのに。
これはちょっとただ事ならないと背筋のばした
親父「俺くん、最初に会ったとき君の話も聞かず大変失礼なことした。
親父「誤解とはいえ一方的に殴り怪我もさせてしまった申し訳ありませんでした。」
と親父さんが頭下げた。

俺の中では今日の食事のことで親父さんへは何のわだかまりもない
むしろ面白い人だなと興味が湧いてきている

俺「いえ、もうそのことは終わったことですし気にしてませんので」
俺「今日は本当に招待してくださりありがとうございました」
と頭下げると母親が入ってきた
母「なにやってるのあなた達w」

それで終了だった。
その後は親父さんと母、嫁交えて穏やかに話が進み
嫁を捨てた元カレ呼びつけた親父さんのお仕置きに軽くドン引きして、
自分も気をつけようと再認識したり
親父さんは嫁にはてんで甘くて
本当に可愛がってるのが垣間見えたり久々の家族の団欒?を味わった。

それそろ良い時間になったで
嫁両親に挨拶して玄関でようとすると親父さんが呼び止めて紙袋を渡してきた

親父「大したもんじゃないけど良ければ使え」
親父さん作の珈琲カップセットだった。
親父「またいつでも来い、また上手いもん食わせてやる」

なんかジーンと来た、
嫁の両親はやっぱり嫁の言うとおり良い人達だった(殴る点は除く)

495:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 00:04:06.77
嫁父エピソードいいねー
俺の嫁父わりと寡黙な人だからいまだに話しかけづらい。。

496:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 00:07:21.45
俺さんが親父さんの心を開かせたんだね。

497:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 00:11:38.75
つづきます

こうして嫁父とのセカンド・コンタクトは
予想外の嬉しい方向で終えることができた。
玄関で嫁家族に挨拶して玄関でると嫁が追いかけてきた

嫁「俺さん帰りますか?」
もうすでに深夜零時まわっていた、
嫁と合流してから10時間近く経っている
俺「帰ろうと思います」まだ嫁と話したいけど流石にね
嫁「ちょっと待っててください」玄関に戻る
嫁「あと2時間は私大丈夫ですよ~、父が許可くれました」
俺「???親父さんが??」
嫁「はい、俺さんなら大丈夫だから良いってw」
嫁「俺さん父に気に入られた初めての男性ですよw」
俺「なんかありがたいですね・・・」
嫁「あと2時間しかありません、どこ行きますか?」
俺「嫁さんが良ければドライブは?」
嫁「いいですね~」

嫁が俺の助手席にのるとき玄関あけてご両親が顔出した。
俺は外に出て「2時までには必ずお返しします」と言って軽く会釈した
嫁は窓あけて「ちょっと出かけてくるね」と手を振ってた。

体全体が高揚する感じというのか
どこかフワフワする感じと言えばいいのかな?
久々に感じるドキドキとでも言えばいいのか。

嫁は暗い車中でみるとキレイな横顔がより引き立つ
外灯とか対向車のライトとかで一瞬、
浮かび上がる嫁の顔が凄く印象的だった。

嫁を乗せて他愛もない話をしながら特に目的地もなく車を走らせた
501:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 00:27:11.63
嫁父とは親しくなりましたが、
この後結構衝突もします。今も面白い関係ですよ。

つづきます。

嫁と車内で他愛もない話して子供時代とか
嫁の得意料理とか週末に洗濯するなら私やりますよとか
嫁は時に大胆でドキッとする発言を天然でかましてくる
裏表ない計算しない人なんだと思う、
元カノは途中から違ってしまった、
俺が変わったのか、元カノが変わったのか
それはもうどうでもいい事だし嫁も過去に干渉してこない人だった。

話疲れてコンビニでお茶買ってまたドライブしながら車中でまた話す
田舎だから景色のキレイな場所なんてないし
仮にあっても同じように車が集まるのは容易に想像できる
嫁も俺もそういう点は無頓着だから車でグルグルとドライブするのも楽しかった

約束の2時まであと30分くらいなので嫁自宅方面へ車を運転する
嫁が黙り込む、疲れてるのかな?と嫁の方みると嫁が俺の顔じっと見てた。
嫁の目はお母さん譲りの目尻が少し下がってる感じなんだけど
大きい目なので凄く印象的な目を持ってる
なんとなく気恥ずかしいので運転に集中するんだけど嫁はこっち見てる

嫁「今日はお疲れ様でした。」
俺「いえいえ、こちらこそ招待してくれてありがとう、凄い楽しかったよ」
嫁「俺さんと父は意気投合するって言ったでしょう?当たりましたねw」
俺「まだ怖いけどね、当たりだね。俺君の親父さんみたいな人好きだよ」
嫁「私には言わないのに??」

嫁はホントに突然驚きの事をいう

心臓がバクバクして
顔が熱くなるのが自分でもわかった、嫁はまだ俺をみてる
事故らないように気をつけないと。。。

507:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 00:44:54.97
つづきます

どう考えても嫁は待ってる俺が行動するのを、
俺も男だしかも自分もいい人だと思ってる女性から
脈ありな行動されて動かないヘタレじゃない!

俺「嫁さん・・・」
嫁「はい」 嫁ずっと視線そらさない
口の中が乾く、今までの恋愛や告白の中で今が一番緊張してる。

今、嫁に告白してもきっと嫁はOKしてくれる!と思う。
それはお互い望んでることだから
でも、今告白したらきっと二人共、ご両親との門限破ることになる・・・・
それは俺を受け入れてくれた
ご両親に対して裏切りになるんじゃないかと頭に浮かんだ
特に嫁父は約束破る人間は受け入れないと思う。

残りあと15分程度しかない、
告白したら絶対二人共門限やぶる
親父や母親が怖いんじゃないなくて
受け入れてくれた人達の信用裏切るのが怖い
じゃあ、一番大事な嫁の気持ちは??

もう運転しながら色んなこと考えてるんだけど嫁はずっと俺の顔みてるんだ

俺「嫁さん・・・・・」
嫁「はい」
俺「今日は送ります、ご両親と約束しましたから。」
嫁「・・・・・・・・・・・」
俺「俺、嫁さんとお付き合いするならご両親を裏切ることもできません」
嫁「それって??」
俺「今日は送りますけど場を改めて俺の話聞いてください。」
嫁「はい・・・・・・」

513:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 01:02:28.15
つづきます。

俺「嫁さんとはまだ会って4回程度です。
  まだまだお互い知る時間必要だと思います。」
嫁「・・・・・・・・・・・・・・」
俺「俺も自分の気持ちちゃんと確認して嫁さんと向き合いたいです。」
俺「嫁さんも自分の気持ち確認してみてください」
嫁「・・・・・・・・・・・・・・」
俺「今日は送ってご両親との約束守りますので」
嫁「はい」
俺「もっと嫁さんの事知る時間をもう少しだけください」
俺「お願いします。」
嫁「はいw」 
嫁笑ってくれた
嫁「そういう人で良かったです、
  そういう人だから父も母も俺さん家に呼んだと思います」
嫁「もちろん私もですよ~」 

俺、顔まっか、嫁に冷やかされるけどホントに真っ赤

2時5分前に自宅到着。嫁玄関にいく。
親父さん待ってた!
こえーーーやっぱりちゃんと時間前に返してよかった俺すごくGJ!

車から出て親父さんに会釈すると親父さん家に入っていた。
嫁は車の見送りで運転側の外にいる
コンコンと運転席の窓を嫁が叩く、
以前と一緒だけど今度は笑ってるなぁとか思った

嫁「前と違って今は笑ってお見送りですよ~」 
とニカッと笑った、同じこと考えてんだ。
そして小声「バカ」と言った。
萌え死ぬってこういう事なんですね・・・・・

517:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 01:17:11.09
オレも「バカ」って言われたい(*´∀`*)

518:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 01:20:23.51
つづきます。

こうして嫁宅での食事は終わって
嫁と俺と嫁父の距離は少し縮まった。
帰宅してからも興奮冷めやらずという感じで
寝つけなくて結局5時位に寝ることになった。
昼頃におきて嫁からメールが届いていて返信したり、
午後から書類仕事すこしやったりして過ごした。

それからは特に目新しい事もなくて
嫁とは俺の仕事終わる時間が不定期なので会えないけど
毎日、少しだけどメールやりとりするくらいにはなっていった。

結局、嫁と約束した撮影はすぐに行けなくて
嫁と相談して3月の頭に2泊3日くらいでと決まった。
撮影よりも嫁といる時間が取れるという事が
素直に嬉しくてたぶんお互いに待ち遠しい日々だったと思う

でも、気になることがひとつ。
嫁は撮影旅行俺といくのを両親から許可もらってるのだろうか?
それ以前の2回は偶然だったけど
嫁の親父の性格考えるとお互いに見知った間柄で内緒はまずい気がする

それとなく嫁に過去の撮影旅行で俺に会ったこと伝えてる?と確認した

嫁「伝えてませんよ、父絶対許可しないですからね」
俺「ですよね~」
俺「ちなみに今回の撮影旅行はどうなんだろう?」
嫁「撮影行くのは知ってますよ。俺さんと一緒は伝えてないです。」
俺「あ~~~~なるほど」
嫁「マズイですかね?」
俺「う~ん」

親父さんから許可とるにしても
俺と嫁はまだ曖昧な関係だし、
そんな関係で旅行は許さないよね。
じゃあ、旅行前に嫁に告白してから親父さんに?
それも何か慌ただしい感じだな・・

519:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 01:23:14.91

522:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 01:41:20.26
つづきます。

撮影旅行までまだ日数あるけど
親父さんから許可もらわないと騙してることになる
嫁は気にするなというが
一度でも受け入れてくれた嫁両親を騙すのは俺が嫌だ
撮影数日前に嫁の買い物一緒にする約束したので、
そのときに親父さんに許可もらうしかないな。
もし駄目なら嫁には悪いけど許可でるまで撮影旅行はお預けするしかない。

嫁に親父さんに許可もらうと伝えて買い物終わりに嫁宅にお邪魔することした。
嫁「絶対無理ですよ、俺さん殴られますよ」
俺「そうだよね。そうだと思うけど騙して嫁さんと二人で行くのは俺無理だから」
嫁「そこまでしなくても」
俺「いや、やっぱり親父さんから許可もらえるか俺が聞くよ」
俺「今回、殴られての止めないでいいから、親父さんが怒るのは仕方ないし」
嫁「・・・・でも・・・・じゃあ、撮影旅行諦めますよ。また今度で」
俺「でも、又今度のときも親父さんの許可必要でしょう?」
嫁「はい・・・無理しないでくださいね」

「嫁父と俺 パート3」スタートです。

買い物が終わって昼過ぎに嫁宅にお邪魔する。もう冷や汗流れっぱなしの俺
嫁も緊張気味で母親が二人共どうしたの?と怪訝そう
親父さんは居間にいるそうでちょっとご挨拶してきますと居間へ向かう・・・
コンコンとノックすると 「おう、入れ」と親父さん
親父「おう久しぶりだな、晩飯食ってくか?」と上機嫌、
でも手にゴルフクラブ持ってる・・・
俺「ご無沙汰してます。今日は親父さんにお話あってお邪魔しました。」
親父「ああ~何よ。」ゴルフクラブ扱いてるーーーーこえーーーー
俺「嫁さんの旅行の件なんですが・・・」
親父の目が変わったのがわかった、絶対これ殴られるなぁと覚悟した。

529:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 04:51:05.39
続きます。

俺「嫁さんの旅行の件なんですが・・・」
親父の目が変わったのがわかった、絶対これ殴られるなぁと覚悟した。
俺「その旅行ですが俺も一緒に行くことになってます。」
親父「聞いてないぞ。そんな話」 

俺「はい、嫁さんも言いづらかったらしく
  今日、親父さんに許可頂きたく来ました」
親父「駄目だそんなもん!」
俺「はい、怒るのも当然だと思います。」
親父「そうだろう?お前だってそのくらい分かるよな。」
親父「お前だから殴らんけど他の奴なら殴ってるぞ」 
やっぱり殴るんだ・・・
親父「そもそも理解できないけどよ、
   カメラで撮影するのに泊まりこみで撮影する意味あるのか?」 

親父「お前は男だけど嫁は女だからよ、
   一人で泊まり込みなんて許可したくないんだよ」
親父「それが男と二人でなんて心配に決まってるだろう?」
親父「親なんてそんなもんだ、少なくてもウチはそうだ」
俺「はい、そのとおりです。」
親父「親バカかもしれんが嫁は贔屓目にみても器量いいと思ってる」
親父「変な虫つかないか心配するのは分かるだろう?」
俺「はい・・・」 

親父「まぁ、お前はよ、こうやって筋通そうとしてるし
   今までのクソ野郎達よりマシだよ」
親父「でもよ、嫁入り前の女と
   泊まり旅行させてくださいって言われて素直にOKできるか?」
親父「俺らはよ、嫁どこに出しても恥ずかしくない教育してきた自慢の娘なんだわ」
親父「お前も嫁と、そのなんだ旅行か?
   いくつもりならそれなりの段階?ってあるんじゃないか?」

530:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 05:02:19.52
つづきます。

親父さんの言葉は全て正論で反論もまったくできないものだった。
仮に俺に娘がいて同じこと言われたら
同じこと相手に言うと思う、殴りはしないけど。

親父「ぶっちゃけ、お前は嫁のことどう考えてるのよ?」
親父「俺から見れば嫁はお前のこと好きだと思うぞ?」
親父「お前はどうなのよ?」

嫁に言う前に親父に告白しなきゃいけないとは予想してなかった。
しかし、これは言わないとならないよな・・・

俺「嫁さんにはまだハッキリと伝えてませんけど俺も好きです」
親父「なんで嫁に言ってないんだ?」
俺「ヘタレというか・・・そのチャンスにビビってしまいまして」
親父「チャンスってなんだよ!お前なんか嫁にやったのか?」
俺「いえやってません。というかまだ数回しかお会いしてませんから」
親父「そんなものなの?」拍子抜けしたらしい
親父「まぁ、アイツも俺のせいか男運ないから遊び慣れしてないけど」
親父「お前もたいがい遊び慣れてないよな」
俺「すみません・・・」 

親父「んで、今度の旅行で打ち明けるつもりだったのか?」
俺「そこまでは・・・撮影ありきの旅行なので」
親父「お前、ウチの嫁弄ぶつもりなの?」 すっげえ睨む
俺「いえ真剣なお付き合いしたいと思ってます。」
親父「俺にいってどうするんだよ、嫁に言えよ」
親父「旅行はダメだ、だけど撮影に二人で行くのは許してやる」
俺「へっ???」
親父「だからよ、その日に泊まり込みで旅行は駄目だけど撮影はOKしてやるよ」
親父「ちゃんと日帰りで帰ってこいよ」

531:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 05:15:48.59
続きます。

俺ポカーン、親父さんは居間でて廊下から嫁に声かけてる
嫁、居間に入ってきて
俺の顔みてホッとした顔する、殴られてると思ってたらしい

親父さん、俺、嫁の三人着席
そこへ母親が4人分の珈琲と茶菓子もって参戦
母「おとうさん話し合いは終わったの?」
親父「話にもならないよ、なぁ?」と俺をみる
俺「はい・・・」 

母「え~じゃあ、嫁と俺さんの結婚駄目って言ったの??」
嫁、驚いた表情で俺をみる、
目がウルウルしてるけど。母親の勘違い発言だから
親父「ばか、結婚の毛の字もでてないよ、それ以前の話だ」
母「どういうこと?」
親父「こいつらまだお互いに好きとか言ってないんだってよ、
   いい年こいて笑っちゃうよな」
俺・嫁ともに顔真っ赤か・・・互いに非常に肩身が狭い 

親父「それで今度泊まり旅行行きたいとか抜かすからよ、ダメだって言ったのよ」
母「あら~そうなの。。いいじゃない旅行くらい許してあげれば」
親父「駄目に決まってんだろう、恋人でもないのに旅行とかふざんなって」
親父「でも、まぁこうやって素直に言ってきたからよ、
   旅行は駄目でも日帰りならOKしてやった」
嫁「お父さんいいの?俺さんと出かけても」
親父「仕方ないだろうお前も行くってるしコイツならまだ安心できるからよ」
親父「ただし日帰りだぞ、約束やぶったらお前ら二人分かってるよな」

俺、タマヒュンした。

親父「お前、今日暇なのか?」
俺「はい、予定ないです」
親父「知り合いの窯場へ窯出しに行くけど付き合え」
俺「・・・・・はい」 嫁今日の予定は未定になっちゃったよ。。

532:名無しさん@お腹いっぱい。2016/11/05(土) 05:31:43.28
つづきます。

親父さんと俺で親父さん知り合いの窯場へ行くことになった
母「○○さんのところ?私も久しぶりに行こうかしら?」
母「おとうさん、この間作ってた皿の受取に行くなら私もみたいな」
親父「おう、じゃあ母さんも行くか」
嫁「私もいく」
親父「なんだコイツとそんなに一緒にいたいのか?」
親父「母さんよぁ、どんなに可愛がっても
   娘は他の男にいっちゃんだな、男親は寂しいもんだよ」

俺・嫁ともに顔真っ赤アゲイン

母「あらあらw、いいじゃないお父さんには私がいるんだから充分でしょう?」
親父「おう」 ちょっと照れてる

ということで泊まりは駄目だが日帰りなら
OKの許可もらって嫁と撮影に行くことになった
窯場での出来事はとにかく和気あいあいだった、
親父さんは俺が思ってたより俺のこと認めてくれていたらしい
夜は嫁宅で親父さんの料理を頂き食後は
親父さんと出来上がった器の話して今度俺も一緒にやろうと誘ってもらえた
帰り際に

嫁母が
「俺さんいつでも遊びにきてね、
 みんな貴方のこと大歓迎だから、ねっお父さんw」って言うと
親父「おう、いつでもこい、今度は陶芸一緒にやるぞ」と言ってくれた。
嫁はそれがとても嬉しかったと後日、俺に伝えてきた。
帰宅後は嫁と暫くメールして撮影の荷物や
親父さんとの会話など色々と質問された。
肝心な部分は教えずにいたけど
嫁は俺と親父さんが仲良くしてるので安心したとメールしてきた。

とりあえず撮影日を短縮して撮影予定も練り直して寝ることにした。

引用元:http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/tomorrow/1474859142/ 
     












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