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312
: :2014/04/21(月)01:20:07 ID:
初めての打ち合わせだ
ネームを読み終わる編集の一言に俺は戸惑った

「あのさあ……これまた女の子主人公になってるよね?」







315: :2014/04/21(月)01:23:42 ID:
俺は女の子が出会う主人公が男の子だからOKなラインだと思っていたが確かに物語は女の子の視点で進んでいた

そして編集にはもう一つ引っかかる部分があるという
316: :2014/04/21(月)01:26:19 ID:
いかに少年誌であっても女主人公は今後流行る可能性あると思うんだがな
317: :2014/04/21(月)01:26:21 ID:
それはラストの同じ種族が導かれる村というオチだった
これが迫害された人達が世界の隅に追いやられてひっそり生きているという風に感じてしまったらしい
319: :2014/04/21(月)01:30:12 ID:
ちょうどその頃はあの秋葉原の事件があった後だった
編集はそれを例に出しつつもっと人と人が繋がるラストのがいいと言った
320: :2014/04/21(月)01:33:32 ID:
結局このネームは形にはなっているが気になる点も多く「いいですね」の奴や賞に出した魔法モノのようにそれを上回るモノがある訳でもないという事でボツになった
321: :2014/04/21(月)01:33:56 ID:
ツライな………
322: :2014/04/21(月)01:35:16 ID:
模写の方はまだ下手だがやってくしかないと言われた
ただよつばとはやめろ
元がデフォルメのかかった絵だからもっとリアルな方向でという話だった
323: :2014/04/21(月)01:37:15 ID:
一通り打ち合わせを終え
帰る事になった
いつもの様に「また来ます」と告げ帰ろうとした時

編集は噛みついた
324: :2014/04/21(月)01:41:26 ID:
「また来ますってさあ……」

「こっちもそこまで時間ある訳じゃないんだよね」

「前言った事も守れてないし、女の子主人公にしたり」

「うんとねえ……」
325: :2014/04/21(月)01:42:13 ID:
「次でキミ見るの最後にするから」
326: :2014/04/21(月)01:43:20 ID:
「とにかく次でダメだったら僕はもう見ないから」

突然の最後通告だった
329: :2014/04/21(月)01:45:12 ID:
マジか………
327: :2014/04/21(月)01:44:24 ID:
まあ編集さんも大変だろうしな
330: :2014/04/21(月)01:45:43 ID:
出版社を出て空を見る俺
だがその胸の内は不思議と晴れやかだった



もういいや
331: :2014/04/21(月)01:47:57 ID:
え?
332: :2014/04/21(月)01:50:52 ID:
恐らく最後通告をされ編集と分かれた時だろうか
俺はその雑誌で連載をとる事に特別な意味を見いだせなくなっていた
333: :2014/04/21(月)01:53:19 ID:
負け惜しみと思われるかもしれないが片思いしてた子に冷める瞬間というのはこういう気持ちなのではないだろうか
童貞の俺には分からなかったが
いやこの例えは童貞関係ないが
334: :2014/04/21(月)01:57:41 ID:
俺は新天地を探す事にした
幸い模写というのは本当に画力が上がるのだという事を実感していた
しかも俺は1年間、泥棒マンガから数えれば3年間持ち込みでプロの編集に意見してもらっていたんだ
新しい編集部は俺のマンガに驚くぞ
335: :2014/04/21(月)02:00:43 ID:
そう思うと駅までの道も自然と早足になっていった

マンガ家を目指してから4年が経とうとしている
俺はまだこの世界になんの爪あとも残せていない


つづく
337: :2014/04/21(月)02:02:50 ID:
キリがいいからここまで!
明日からはマジで時間とれん!ごめんな!
338: :2014/04/21(月)02:03:40 ID:
マジかよ
気になるとこで…
336: :2014/04/21(月)02:02:13 ID:
心から応援する頑張れ!
何故か勇気もらいました
340: :2014/04/21(月)02:09:54 ID:
>>336 
ありがとうw 
いくつか適当にスレ建ててて勢いで>>4書き込んで初めちゃったスレだがなんかの役に立ったなら嬉しいぞw 

語ってると当時の事思い出すなぁ 
初持ち込みの事書いてる時は本当にまた胃が痛くなった 
頭が真っ白ってああいう事いうんだよ船場吉兆
339: :2014/04/21(月)02:09:42 ID:
真面目な話、片手間ならともかくこんだけ毎日レス書くぐらいならちゃんと漫画のほうに取り組んでもらいたい
本末転倒だよ
341: :2014/04/21(月)02:12:49 ID:
>>339 
初日はちょっとのめり込んじゃったが今は片手間だから大丈夫w 
ちゃんと今のマンガも変わらぬペースで進んでるよ 
ただスカイリムやる時間なくなったがw
347: :2014/04/21(月)15:35:43 ID:
いやぁ面白い。
今女の子が主人公ってなかなかないのかな?
逆に男が女になるのはあるけどさ
358: :2014/04/22(火)07:33:41 ID:
俺はまずもう少し模写をしてから原稿に取りかかる事にした
編集はデフォルメ云々でよつばとはやめろと言っていたがよつばとが特にデフォルメの強い絵だと思わなかったのとやはりあずまきよひこの魅力的なタッチに惹かれていた俺は前回と同じ作品を模写する事にした
何よりいくらアドバイスをくれていたとはいえあの雑誌とはもうなんの関係もないのだ
自分の感性より優先させる事はないだろう
360: :2014/04/22(火)07:42:55 ID:
そしてネームだ
ここで俺は過去に実績のあるネームを引っ張り出す事にした
賞に出した魔法モノだ
これから持ち込む所とは別の雑誌だが一応1人のプロの編集が認めたネームだ
これなら大スベリする事はないだろう
俺は持ち込んだ時に言われた事を踏まえて手直ししたネームをもう1度原稿にする事にした
361: :2014/04/22(火)07:46:21 ID:
模写は前回30枚やったのでキリよく計50枚になるまでやって原稿に入った
やはり画力は上がっている
そして12月の半ば
再出発をかけた原稿が完成した
362: :2014/04/22(火)07:51:55 ID:
俺は早速この間に目をつけていた雑誌に持ち込みの電話をかけた
だが年末進行で忙しいのらしいその雑誌の編集ではなく同じ系列の別の雑誌の編集がその雑誌の編集として持ち込みを見る事になった
これはその雑誌に持ち込んだ事になるのだろうか?
俺はキツネにつままれた様な気分で電話を切った
ややこしい話ですまない
364: :2014/04/22(火)08:51:15 ID:
ややこしいなww
363: :2014/04/22(火)07:57:45 ID:
そして持ち込み当日
俺は新たに挑もうとしている雑誌の編集として俺の原稿を読んでいる別の雑誌の編集と向かい合っていた

原稿を読んでいた別の雑誌の編集が口を開く
365: :2014/04/22(火)08:55:03 ID:
「まあまあだね」

「お話と設定はいいけどキャラが弱いね
絵も描けてはいるけどキャラ絵に華がない」

どうやら手直しした際に説明過多になってキャラが薄まってしまったようだ
絵の方は以前言われた線の強弱をまだ掴めてないのが大きな原因だった
366: :2014/04/22(火)09:09:22 ID:
とりあえずその原稿は賞に出してもらう事になり持ち込みは終わった
本来その雑誌の編集ではないためか随分あっさりしたものだった

こうして俺は帰りの電車の中までキツネにつままれながら気分を引きづりながら新たなスタートを切る事になった
371: :2014/04/22(火)13:21:01 ID:
継続させる1もエラいけど
その間支えてくれた親も偉大だね
377: :2014/04/22(火)17:24:09 ID:
どの分野にせよ一生懸命がんばっている人の姿はカッコイイし素敵だよ。
378: :2014/04/22(火)19:04:24 ID:
こういう一心に頑張る姿は勇気をもらえるわ
380: :2014/04/22(火)19:46:23 ID:
音楽で食べようと思って仕事を辞めた俺も応援しています
391: :2014/04/23(水)07:59:15 ID:
不完全燃焼な持ち込みを終えた俺
これが新たなスタートでいいのだろうか?
俺はもう1度同じ出版社に持ち込む為に新たなネームを切っていた
考えてみれば新たなスタートを切ろうとしているのに以前のネタの焼き直しで挑むのはおかしいじゃないか
392: :2014/04/23(水)08:08:10 ID:
新たな話は近未来アクションにした
設定も悪くない
「いいですね」のネタには及ばないが視覚的な華も十分あった
何よりその視覚的な華がドラマにばっちり結びついている
これは「いいですね」にもなかった長所だ
キャラもいい
特に3人小隊のビックマウスな隊長がお気に入りだった
393: :2014/04/23(水)08:13:13 ID:
ネームをあげた俺は早速原稿に取りかかった
だがこれは時間がかかる
「視覚的な華」の部分がそのまま作画時間の増大に繋がっていた
だが思いついてしまったモノはしょうがない
描かなければ完成しないのだ
394: :2014/04/23(水)08:21:54 ID:
こうして俺は新たなスタートをやり直す為の原稿を進める
20P程描いた所で前回の不完全燃焼な持ち込みで賞に出したマンガの結果が出た
新たなスタートをやり直そうとしている男が前回の新たなスタートの結果を見に行く未練がましい話だ
未練がましい上にややこしい
395: :2014/04/23(水)08:24:16 ID:
いつもの様にコンビニで結果を確認する俺
いつもと違うのは今回はあの雑誌ではないという事だ
そしていつもと違うのはもう一つ
396: :2014/04/23(水)08:24:34 ID:


ある

397: :2014/04/23(水)08:25:00 ID:
おお!
398: :2014/04/23(水)08:25:22 ID:
やったか!?
399: :2014/04/23(水)08:26:11 ID:
ある

発表ページには24年間見慣れた自分の名前

そして何より見慣れた自分の絵が載っていた
400: :2014/04/23(水)08:29:59 ID:
時間だからここまで!
今日も生きる!
401: :2014/04/23(水)08:31:04 ID:
漫画の来週に期待!みたいな伸ばし方だなww
403: :2014/04/23(水)08:33:43 ID:
気になるなぁ
416: :2014/04/24(木)07:47:15 ID:
思わせぶりな引きで終わったが
結果は1番下の賞
ほとんど名前が載るだけだった
だが悔しさもあったがやはり嬉しかった
ようやくこの世界に認められたようで少しホッとしてもいた
417: :2014/04/24(木)07:59:36 ID:
ちなみに講評では話作りと作画の丁寧さが誉められキャラにダメを出されていた
持ち込みの時にうけた指摘とほぼ同じようにだ
だが次の作品はキャラもいいぜ?ぬかりなし

発表が載った雑誌を買ってニヤニヤしながら家に帰った俺はノリノリで近未来アクションのつづきに取りかかる
待っていろ全国の読者共
もうすぐお前達を阿鼻叫喚させるデビュー作を届けてやるぞ
418: :2014/04/24(木)08:02:14 ID:
こうしてさらに原稿を進める俺
発表から2週間ほど経った頃1本の電話を受ける
編集部だ!
419: :2014/04/24(木)08:06:41 ID:
あぁ!!
420: :2014/04/24(木)08:08:39 ID:
賞をもらった雑誌の編集からの電話
内容は「これから私が担当します」というものだった
そして「今ネームとかやってます?」の問い
ネーム?
とっくに原稿に入ってるわ!
421: :2014/04/24(木)08:12:58 ID:
もう原稿に入ってると伝えると「じゃあとりあえず見せて下さい」の返事
俺は早速FAXを送る
するとその日のウチにもう1度電話があった
422: :2014/04/24(木)08:20:07 ID:
「明日来れますか?」
急な誘い
だが幸い翌日はバイトが休みだった


そしてこの打ち合わせは
俺のマンガ人生において大きな転機となった
424: :2014/04/24(木)08:20:47 ID:
レントン「つづく!」
426: :2014/04/24(木)08:24:41 ID:
やべぇ
面白いわぁ…
ゆっくりでいいよと言う反面早く早くと急かしてしまう自分がいる
すまん
436: :2014/04/24(木)22:46:40 ID:
珍しくマンガ以外の話から入る
少しだけだが

前述の通り編集にネームを送れと言われたが貧乏な一人暮らしだ
当然FAXなど持っていない
俺は実家からFAXを送る事にした
437: :2014/04/24(木)22:50:26 ID:
実家からFAXを送ろうとする俺
だが知っているだろうか?
一般的な家庭用のFAXではB4は送れないのだ
これはどうしようもない
結構金のかかるコンビニからFAXを送る事にする
439: :2014/04/24(木)22:52:14 ID:
この時いきなり帰ってきてガチャガチャFAXを送る俺に当然尋問が入る

俺は仕方なく事情を説明した
440: :2014/04/24(木)22:52:16 ID:
ほう
442: :2014/04/24(木)22:58:25 ID:
すると後日母親が受賞の記念にB4の複合機を買ってくれた

俺が家を出てから離婚した母
家を出る前はヒス気味だったが久々に会うと随分落ち着いていた
それを見て少しホッとする

複合機を買ってもらった時に言ったありがとうは反抗的を経てから初めてのありがとうだったかもしれない
443: :2014/04/24(木)22:59:52 ID:
>>442 
まさか母ちゃん離婚したのは>>1のせいじゃないよな…?
450: :2014/04/24(木)23:03:36 ID:
>>443 
違うw 
詳しくは話さないが父親がクズだった 
離婚すると聞いた時はホッとした
444: :2014/04/24(木)23:00:01 ID:
やっべー 映画化決定だな
445: :2014/04/24(木)23:00:04 ID:
もう一つ関係ない話だ

家を帰る途中でマンガを始める時にやめた会社の前を通った
447: :2014/04/24(木)23:01:58 ID:
看板がない

会社は潰れていた

まあ24時間労働させる超絶ブラックだ
当然といえば当然かもしれない
448: :2014/04/24(木)23:02:55 ID:
辞めて良かったじゃん
451: :2014/04/24(木)23:08:53 ID:
さあ
どうでもいい話はここまでだ

編集部で新たな担当と顔を合わせる俺
挨拶も早々にマンガの話に入る

電話では作品の感想を一切言わなかった編集
この編集から直接自分のマンガの話を聞くのは初めてになる
453: :2014/04/24(木)23:13:52 ID:
「FAXの、面白かったです」

「受賞したのはキャラ弱かったけどこれはいいね3人いるのに全員キャラ立ってる、かっこいい」

「設定も話もいいね、直してもらいたいトコはあるけどこの設定もかっこいいよ」

「でもねー……」
455: :2014/04/24(木)23:18:33 ID:
「絵がなー……」

「受賞したのもそうなんだけどやっぱり絵が弱いよねー」

「FAXしてもらった原稿もそうなんだけどさ、あ、今生原稿あるの?」

「やっぱりまだプロの原稿じゃないんだよね」

「これちょっと見てみて」

渡されたのはプロの原稿だった
456: :2014/04/24(木)23:20:14 ID:
それは俺の原稿とは明らかに違った
華がある
1本1本の線が生きているのだ

俺は目を奪われた
457: :2014/04/24(木)23:25:29 ID:
「だからさ、絵をもっと頑張ってほしいんだよね」

言われるまでもなく俺は絵が描きたくてしょうがなくなっていた
早く帰らせろこの編集!

だが俺の意に反しこの後打ち合わせは5時間ほど続く事になる
それは俺がこの後編集がする一つの提案の為だった
458: :2014/04/24(木)23:28:14 ID:
「まあ絵はやってもらうとしてさ、今日急に来てもらったのは1個お願いがあるんだよね」


「あのさ……、原作でやってみない?」
459: :2014/04/24(木)23:33:55 ID:
全く予想していなかった提案に俺は戸惑った

だがやはり抵抗がある
自分で絵を描きたい
それを告げると編集は
「うん、でも原作ならやりながら絵の勉強も出来るでしょ?」
461: :2014/04/24(木)23:34:50 ID:
超展開!
464: :2014/04/24(木)23:46:42 ID:
確かにそれは可能かもしれない
それで学べる事もあるだろう
迷った末俺はこの提案に乗ってみることにした
468: :2014/04/24(木)23:56:11 ID:
すげえじゃん
原作で使われるとかよほど内容良くないと無いんじゃね?知らんけど
481: :2014/04/25(金)08:16:51 ID:
5時間に及ぶ打ち合わせを終え帰りの電車に揺られる俺は、一番最初の持ち込みを思い出していた

「絵も話も全部ダメ」

あれから3年
俺にも一つは武器になるものが出来たのかもしれない
482: :2014/04/25(金)08:20:23 ID:
3年頑張った甲斐があるな
483: :2014/04/25(金)08:22:38 ID:
だが原作で誘われるという事は画力が圧倒的に足を引っ張っているという事だ
絵の方が費やした時間は大きかったのに
そう思うと悔しかった

俺は絵を1から勉強し直す事にした
まずは毎日デッサンだ
484: :2014/04/25(金)08:23:52 ID:
ちなみにそれぞれの作品に掛かった制作月日はどれくらいなんだ
496: :2014/04/25(金)09:23:05 ID:
>>484 
「いいですね」以降のは大体2~3ヶ月だな 
ネームだけなら2~3週間か 
485: :2014/04/25(金)08:32:11 ID:
と同時に話もだ
誰かと組んでやるという事を考えると自然とプレッシャーもかかってくる

思えば今まではなんとなくネームを切っていたがキチンとした技術が必要なのではないか
そして俺は今まで話作りをちゃんと勉強していなかった
起承転結程度の知識しかない

俺は話作りは0から勉強し直す事にした
まずは脚本関連の本を何冊か買った
486: :2014/04/25(金)08:37:10 ID:
だが世界は動き続けている
俺が勉強を終えるまでなど待ってくれないのだ
俺は絵と話の勉強を進めながら他人に作画してもらうネームを作り始めた
487: :2014/04/25(金)08:39:03 ID:
仕事が一番効率的な勉強だったりもするよな
488: :2014/04/25(金)08:45:55 ID:
前回の5時間に渡る打ち合わせの中で大まかなイメージは出来上がっていた

舞台は珍しく現代
ある日常的な娯楽から発現する能力を奪い合うバトル漫画だ

まずはこれで原作から天下をとってやる事にする
489: :2014/04/25(金)08:51:15 ID:
ネームも中盤にさしかかった頃
担当から連絡が入る
コンビを組む作画さんの描いた絵を送るとの事
早速入手したばかりの複合機から出てくる絵を見る俺
なるほど確かに上手い
490: :2014/04/25(金)08:55:43 ID:
この時同時に作画さんの連絡先も聞いた俺はネームを進めながらいくつか他愛もないやり取りをした
相手も新人さん
マンガの話は素直に楽しかった
491: :2014/04/25(金)09:00:01 ID:
そうこうしているウチにネームが完成し俺は担当と作画さんにFAXをする
すると作画さんはすぐに主人公を絵におこしてくれた

だがそれを見た俺は一つひっかかった
493: :2014/04/25(金)09:05:00 ID:
絵柄だ
確かに上手いのだがデフォルメがキツい
かわいすぎる
正直この絵だと現代もの、それもイメージしていたスタイリッシュな雰囲気とはかけ離れている様な気がした

そこで俺は一つの打開策を考えた
494: :2014/04/25(金)09:10:50 ID:
受賞した直後に描いていた近未来アクションを作画してもらうのだ
あれなら現代ものではないし作画のかわいさもプラスになるだろう
すぐに担当にその旨を伝える俺
495: :2014/04/25(金)09:18:07 ID:
担当もすぐにこの策に乗ってくれた
元々担当はこの近未来アクションを見て俺に原作の話を持ってきたのだ
むしろこっちの方がいいという雰囲気だった
善は急げ、すぐに近未来アクションのネームを作画さんに送る
だがそれに対する作画さんの反応は全く予想外のものだった

このネームを送った直後から
彼とは連絡がとれなくなったのだ
503: :2014/04/25(金)21:00:09 ID:
この話も漫画にしようぜ
504: :2014/04/25(金)22:17:02 ID:
■2004年頃?
俺天才じゃねwww絶対マンガ家になれるだろwww会社やめ1ヶ月ニート
★「魔法使いのマンガ」(盗賊団を倒す魔法使いの話)を描き始めるも挫折>>8-17
★「ヒーローもののギャグマンガ(16p)」を投稿するが落選>>18-29
★「泥棒もの」のストーリー漫画を描く(45pに9ヶ月かかった)>>32
 持ち込み評価:「絵も話も全部ダメ」(この時>>1は21歳)
持ち込んだ漫画を酷評され絵の練習をする

■2005年頃?
この時点で一年半ほど経過、家を出る
絵の練習と平行して幾つかネームも作る

■2006年頃?
★「ファンタジーアクション漫画」(女の子が女の子の為に頑張る話)>>91
 初持ち込みから1年半ほどたった頃完成(ネーム3週間原稿3ヶ月)
 評価:「いいですね」(この時>>1は23歳)
 次は男の子主人公で持って来いとの指示
★「前回の設定に男の子を足したマンガ」(2人が辿り着いた町で親子を助ける話)>>198
 評価:詰め込みすぎ、キャラが薄くなってる、線に強弱つけろ
505: :2014/04/25(金)22:17:19 ID:
■2007年頃?
★「スケブを下に敷く技法で仕上げたマンガ」持込>>220
 評価:線きったねーなあ、話はよく出来てんだよなあ
 この漫画を賞に出すことになる→落選
★「地球が変形するロボットマンガ」(31p)持込(3月頃)>>247-284
 評価:よくわかんない
★「風結びという種族の話」>>286
 評価:あのさあ……これまた女の子主人公になってるよね?人と人が繋がるラストのがいい
「とにかく次でダメだったら僕はもう見ないから」突然の最後通告
→その雑誌で連載をとる事に特別な意味を見いだせなくなっていた
★「賞に出した魔法モノを手直したマンガ」完成12月半ば>>361 持込
 評価:まぁまぁだがキャラ弱い
 賞に出す→受賞(1番下の賞)

■2008年頃?
★「近未来アクション」(視覚的な華がドラマに結びついている)>>394-457
 評価:キャラが立ってる、設定も話もいい、絵が弱い
 →原作担当になることを提案される
★「ある日常的な娯楽から発現する能力を奪い合うバトル漫画(原作)」>>490
 作画の絵がかわいすぎる為お蔵入り
 →前述の近未来ものを原作にする事に
 →しかし作画と連絡がとれなくなってしまう>>497
508: :2014/04/25(金)23:26:29 ID:
俺の人生が年表になってるwww
歴史上の人物みてえwww
510: :2014/04/25(金)23:34:13 ID:
とりあえず担当に連絡してみる俺
だが原因は分からなかった
しかしもしかしたら集中して作画をしているのかもしれない……
その可能性も考えた俺は作画さんにお渡しした近未来アクションの原稿は中断して、現代ものの能力バトルの方を自分で原稿にする事にした
511: :2014/04/25(金)23:40:08 ID:
絵と話の勉強と同時進行で3ヶ月ほどで現代ものの能力バトルを完成させた俺
3ヶ月ぶりに担当に連絡をとり持っていく旨を伝えたが「郵送して下さい」との事
忙しいのだろうか?まあネームはチェックしてるんだ、大した問題ではないだろう
512: :2014/04/25(金)23:46:03 ID:
また結果が出るまでは時間がかかる
いい機会だ、俺はじっくり絵と話の勉強を続ける事にした
それと同時にネームも進める
今度は天国の話にしよう
513: :2014/04/25(金)23:47:37 ID:
話しても特に支障はないネタなのでたまにはどんなマンガだったかを詳しく話そう
514: :2014/04/25(金)23:48:14 ID:
やったぜ
515: :2014/04/25(金)23:52:05 ID:
主人公は進級したばかりの中学3年生
そろそろ受験する高校を決めなければいけない時期だ
周りがどんどん進路を決める中、主人公はいつまでもうだうだ結論を先延ばしにしていた
516: :2014/04/25(金)23:54:14 ID:
だが主人公は高校を決める必要はなくなった
交通事故であっさり死んでしまったのだ
517: :2014/04/25(金)23:58:36 ID:
ふむ
519: :2014/04/26(土)00:01:19 ID:
思えば何もない人生だった
何かに打ち込む訳でもなくダラダラした時間がすぎていくだけ
いや、何かを成し遂げないだけじゃない
面倒事があればその場しのぎその場しのぎの言い訳で先延ばし先延ばし、
結局最後まで自分の行く高校すら決められなかった
520: :2014/04/26(土)00:07:49 ID:
目を覚ます主人公
あたりは一面の草原
そばには幼女
彼女いわくここは天国らしい
どうやら主人公は本当に死んでしまったようだ
521: :2014/04/26(土)00:10:37 ID:
すると背後から唸り声
振り返ると怪物
怪物達は本能の赴くままに襲いかかってきた
522: :2014/04/26(土)00:14:17 ID:
これを見た幼女が1冊の本を取り出す
本を開くとそこからビームが
本を使って怪物に応戦する幼女
ただただ腰を抜かすだけの主人公
523: :2014/04/26(土)00:24:20 ID:
幼女の力は下界での人生経験が能力となったものだった
下界での一生とは天国で生き抜く術を得る為のものだったのだ
524: :2014/04/26(土)00:28:09 ID:
だが徐々に追い詰められる主人公と幼女
幼女は主人公に問いかける
「私の力は下界での本への思いが発現したもの、あなたにも自分だけの力があるはず」
だが主人公は自分の一生にそんな大層なものは思い当たらなかった
525: :2014/04/26(土)00:30:52 ID:
そうこうしているウチに更に状況は悪くなっていく
絶対絶命のピンチ
だが幼女の本のビームを推進力に二人は間一髪怪物の攻撃をかわす
527: :2014/04/26(土)00:34:47 ID:
しかし幼女はそのビームで右足を失ってしまう
「熱線で助かりました……、止血の心配がありません」
強がる幼女を見て自分に絶望する主人公
これは自分が下界で下らない人生を送ってきたせいだ
528: :2014/04/26(土)00:39:15 ID:
「その通り」
怪物にまでそれを指摘される主人公
「お前なんか無視してガキ一人なら逃げられただろうに」
「下界だけじゃなく天国でも最低の人生だったなwお前は」
529: :2014/04/26(土)00:40:56 ID:
「違います」
これに幼女はブチ切れた
だが怒りの矛先は怪物ではなく主人公だ

「下らない人生なんてない」
532: :2014/04/26(土)00:44:55 ID:
主人公の力は逃げ足か
533: :2014/04/26(土)00:45:57 ID:
「何の為か分からない今の先にも必ず未来は待っている」
「全ての人には自分を愛する義務がある」
「自信がもてなくたって構わない、他人に何を言われたって気にしなければいい」

這いつくばりながら主人公の胸ぐらを掴む幼女

「でも」
534: :2014/04/26(土)00:47:45 ID:
「取り消しなさい
自分で自分の人生をけなすのは許さない」

「あなたが愛さなければ
その人生は本当に意味のないものになってしまう」
535: :2014/04/26(土)00:49:51 ID:
なんか嫌な展開になりそうな悪寒
536: :2014/04/26(土)00:52:51 ID:
愛せるのか?あんな人生を

努力しなくてすむように
面倒な事はさけて
楽な道を選んで
決めなきゃいけない事しなきゃいけない事を全部先送りにして
嫌な事から逃げて逃げて逃げて
ずっと
その場しのぎで生きてきたんだぞ?

……それでも
愛してもいいのか?
537: :2014/04/26(土)00:54:45 ID:
主人公を光が包む
主人公の背中には羽
幼女を抱えて逃げる
だがすぐに追いつかれてしまう
538: :2014/04/26(土)00:59:02 ID:
だがそれも全て計算の内
旋回して幼女の本のビーム
この位置なら全ての敵が射線上に入る
だが敵の親玉の金属の体はビームをはじいてしまう
539: :2014/04/26(土)01:02:56 ID:
だがそれも計算のウチだ
射線上にいた巨大な怪物がビームの衝撃で親玉もろとも湖に倒れこむ
本のビームは熱線
親玉は巨大な怪物が着ていた鎧に溶接されてしまう
540: :2014/04/26(土)01:04:22 ID:
そう主人公の力は“その場しのぎ”
現状だけでも切り抜ける道を探し出す能力だった
541: :2014/04/26(土)01:05:38 ID:
万能じゃん
542: :2014/04/26(土)01:06:53 ID:
その場しのぎ……その発想は無かった。
543: :2014/04/26(土)01:08:58 ID:
危機を乗り越え
改めて自己紹介をする2人
主人公は幼女とともに彼女の足を直せる能力者を探す旅に出る事にした

おしまい
544: :2014/04/26(土)01:09:39 ID:
面白いな
546: :2014/04/26(土)01:10:38 ID:
何にせよ詳しく内容聞けるのはいいね
548: :2014/04/26(土)01:11:54 ID:
長えよw
勢いで書き始めたから途中から内容完全に忘れてたし直したいとこ死ぬほどあったし晒すんじゃなかったw
550: :2014/04/26(土)01:16:36 ID:
とまあこんなネームが完成する頃
前回賞にだした現代ものの能力バトルの結果が載る号が発売された
俺もついにデビューだぜ

そう思って雑誌を開く俺
553: :2014/04/26(土)01:22:02 ID:
受賞

だが一つ上の賞なだけだった
デビューするにはもう一つ上の賞をとらなければならない

まだデビューできないのか……
今回は嬉しさより悔しさの方が大きかった
554: :2014/04/26(土)01:25:01 ID:
そして発表から少しして
また編集部から電話がかかってくる

だがどういう事なのか
担当ではない別の編集なのだ
555: :2014/04/26(土)01:29:19 ID:
しかもこれからはその別の編集が担当するという
困惑する俺
当然その事を質問する
それに対する答えに俺は更に困惑する事になる

「ああ、アイツ会社やめたから」
558: :2014/04/26(土)01:38:58 ID:
今日はここまで!

晒した話に言い訳はしない
あの頃は真剣に描いたネームなのだ
まあこれに対する今後の展開がいくらかは物差しにもなるだろう

年表は調べたら初めて受賞したのが2009年の頭だった
俺も日記つけてた訳じゃないから時間経過はホントなんとなくの記憶で書いてる
ただ秋葉原の事件の話したのはハッキリ覚えてるからそのあたりと当時の雑誌が残ってる受賞した作品の周辺は正確なはず
561: :2014/04/26(土)01:50:39 ID:
受賞するだけでもすげぇよ
570: :2014/04/26(土)09:19:47 ID:
この1
最高にカッコイイ
571: :2014/04/26(土)09:23:24 ID:
おいおい童貞に惚れるなよ
572: :2014/04/26(土)09:28:51 ID:
新たな担当と初顔合わせの打ち合わせの約束をして電話を切った俺
どうやら現代ものの能力バトルが出来た際に連絡した時には既に前の担当は会社をやめていたようだ
これで原作の話は完全になくなった事になる
573: :2014/04/26(土)09:33:51 ID:
まあ気にする事はない 
一人でも世界を制す事が出来るのがマンガじゃないか 
ひれ伏せ人類 
俺は打ち合わせのまでの間もまた勉強を続けた
575: :2014/04/26(土)09:39:15 ID:
ところで読んでくれている人は覚えているだろうか?
前の担当との打ち合わせに向かう頃の事を書いた時、俺が「この打ち合わせが俺のマンガ人生において大きな転機となる」という風呂敷を広げた事を
576: :2014/04/26(土)09:44:01 ID:
作画とも編集とも別れ原作の話が完全に消滅したのに何が転機なのか
それはこの原作の話をもらった時に始めた脚本の勉強だ
577: :2014/04/26(土)09:51:04 ID:
俺はこの時に出会った1冊の本の中である話作りの練習法を見つける
なんかステマっぽい語り口になってきたので本のタイトルは書かないwまあ確か絶版だったから書いても関係ないんだが
とにかくその話作りの練習こそ俺のマンガ人生の大きな転機だったのだ
これは10年後、現在の俺がマンガ人生でもっとも役にたったと思う練習となる
578: :2014/04/26(土)09:56:10 ID:
この頃の俺はその練習の1本目に取りかかろうとしていた
俺は最終的にこの誰に見せるでもない、ただ上手くなる為のネームをキッカリ50本書く事になるのだが
それが終わるのはまだ少し先の話だ
579: :2014/04/26(土)09:59:03 ID:
だが何度も言うがこっちが勉強を終えるまでなど世界は待ってくれないのだ

新担当との打ち合わせ当日

前回晒した話にジャッジが下される事になる
582: :2014/04/26(土)10:31:30 ID:
描いたマンガが全て
まさにその通りだと思うぞ

超個人的な考えだが俺は作品毎にペンネームも変えるべきだと思ってる
その作者の他のマンガなんかそのマンガとは関係ないだろう
過去作がどんだけ売れたってまた1から読者が自然に手にとるまでの力のある作品を作れよ!と

まあ作者がそうしたくても売れたあとはそうはさせてくんないんだろうけどねー
世の中って難しい
583: :2014/04/26(土)10:32:26 ID:
PNは一緒でいいでしょ 
ちな1さんはすでにプロなの?
585: :2014/04/26(土)10:41:55 ID:
うん 
まあこれは極論だって分かってるw俺が常々そうありたいって思ってるからつい書いちゃったw 
俺も読者としては冨樫先生や島本先生がどっかでペンネーム変えて連載初めてたら見つけるの苦労するから困る、超困る 

現在の俺がどうなってるかは最後な
593: :2014/04/26(土)12:09:35 ID:
スレ伸ばすのうまいね
603: :2014/04/27(日)08:58:11 ID:
新担当との打ち合わせ
早速前回のネームを見せる

「うーん、パッとしないなあ」
604: :2014/04/27(日)09:00:52 ID:
「受賞したのはキャラ生き生きしてたけどこれはつまんない」

「設定も話も別に惹かれる所ないし」

「これはダメだね」
606: :2014/04/27(日)09:05:33 ID:
あっさりネームをボツにされた俺
まあ次のネーム作って送って、あと絵は重点的にやる様にと言われる
新担当は早稲田だか慶応だかの出なのが売りらしくその辺の雑談をしてその日はお開きになった
607: :2014/04/27(日)09:12:12 ID:
前担当には原作の話まで持ってきてもらった男のネームがこの評価は情けない
家に帰った俺は天下をとれるネームを考え始めた
608: :2014/04/27(日)09:17:43 ID:
真っ先に頭をよぎるのは「いいですね」のネタだ
だが何故か今はこのネタに手をつける気にはならなかった
当時の担当に言われた「連載まで取っておこう」が頭に残っていたのかもしれない
確かに連載までこのネタは晒さずに読者を驚かせたいという気持ちはあった
609: :2014/04/27(日)09:19:26 ID:
ここでふと考える
「いいですね」のネタはどこが良かったのか?
610: :2014/04/27(日)09:25:11 ID:
読者を驚かせたいからネタを温存する。
固定のファンがいないのに、そうしてしまう気持ちわかるな
611: :2014/04/27(日)09:25:45 ID:
思いついたのは
視覚的な華爽快感、美しい画面作りが容易な世界感
そして小難しい説明がなくても画面を見れば伝わる不自由さ、ジレンマだった
「いいですね」のネタは晒してないから伝わりづらいだろうがここはど
うしようもない
すまん
612: :2014/04/27(日)09:28:25 ID:
そして近未来アクションは視覚的な華はあったのに何故「いいですね」程魅力を感じなかったのか
これは「不自由さ、ジレンマ」が足りなかったのだという事に辿り着く
613: :2014/04/27(日)09:38:11 ID:
ならばそこも意識して作ればいいのだ
この「不自由さ、ジレンマ」から考えて真っ先に思いついたもの、それを視覚的な華が出来る様にするにはSFな世界感がよさそうだ
打倒スターウォーズ!
しかもここまで表面的に違うものになれば「いいですね」と同じ理屈で作られてるとは言われなければ気付かないだろう
七人の侍からスターウォーズが出来たようなものだ
打倒黒澤明!
614: :2014/04/27(日)09:43:15 ID:
こうして俺は打倒スターウォーズのネームを完成させジャバ・ザ・ハット似の新担当にFAXをした

すぐにジャバから電話が来る
「このネタでデビューしよう」
615: :2014/04/27(日)09:44:09 ID:
キターーーー!!!!!!
616: :2014/04/27(日)09:44:41 ID:
遠い昔、遥か銀河の彼方までつづく!
617: :2014/04/27(日)09:45:32 ID:
つづく!ー
662: :2014/04/29(火)08:33:46 ID:
早速打倒スターウォーズのネームを詰める為打ち合わせに挑む俺
だがジャバ編集はドラマの甘さが気になっているようだった
663: :2014/04/29(火)08:52:31 ID:
いくつか指摘を受けそれを直しまた打ち合わせ
これを何度か繰り返すがジャバはなかなかOKを出さなかった
というのもジャバの指摘は設定の見せ方やコマ割などに終始していて
肝心のジャバ自体が引っかかっているドラマについてのものが皆無だったのだ

しかし会議の日が迫っているにも関わらずジャバには余裕があった
俺は何度目かの打ち合わせでのジャバの言葉でその驚くべき理由に気付く事になる
664: :2014/04/29(火)08:54:20 ID:
「まあ設定はいいんだからさ、話はどっかから持ってきちゃえばいいから」




……は?
665: :2014/04/29(火)08:57:15 ID:
「だからさ、面白い話なんか考えて思いつくもんじゃないんだから
よそから持ってきちゃえばいいんだよ」
666: :2014/04/29(火)09:00:40 ID:
これは…
667: :2014/04/29(火)09:06:44 ID:
俺は悔しくてたまらなくなった

今まで話作りに取り組んできた時間全てを否定されたような気持ちになったのだ
先人たちが物語に費やしてきた時間全てまで否定されたような気持ちになったのだ

俺は悔しくてたまらなかった
668: :2014/04/29(火)09:09:51 ID:
ごめん少ないけど時間
当時の事思いだすと上手く文章が組み立てられなかった
669: :2014/04/29(火)09:14:56 ID:
どいひー
670: :2014/04/29(火)09:26:00 ID:
これはクズ編
671: :2014/04/29(火)09:40:34 ID:
大人の世界怖い
728: :2014/05/03(土)12:59:22 ID:
頭にきた俺はジャバの言葉は無視して自分一人でこのネームを完成させる事にした

感情移入を阻害しているものは?ーンとシーンの繋がり、噛み合い
まだまだ勉強の途中ではあったが脚本の勉強で学んでいる事をなんとか生かそうとしてみた
730: :2014/05/03(土)13:10:10 ID:
そして更に何度目かの打ち合わせで

ジャバ「ふーん、上手くまとめたねー」

黙れ
お前は話作りに意見する資格はない
俺は急いでこのネームを会議に出せる様に清書した
ジャバに清書を送ったのは会議まで1週間を切ってからだった
731: :2014/05/03(土)13:11:22 ID:
しかしこの清書を見たジャバからの電話でとうとう俺はブチ切れた
732: :2014/05/03(土)13:14:13 ID:
「思ったんだけどこのマンガって○○に似てるよねー?これ構図とかキャラ絵も○○みたいにしてくんない?……言ってる意味分かるよね?」
733: :2014/05/03(土)13:16:42 ID:
本当にこんな言い方したなら阿呆だな
パクらせるにしても作家のモチベ下げるような言い方するのは無能
745: :2014/05/03(土)14:10:47 ID:
>>733 
前にも言ったけどこの頃の事思いだすと今でも胸くそ悪くなってただ感情吐きちらかすだけになっちゃいそうだからなんとか読めるように抜き出してまとめたけど正直こんなもんじゃなかった
734: :2014/05/03(土)13:24:36 ID:
俺はとうとうブチ切れた
こいつの姿勢は真面目にもの作りをしている全ての人間をバカにしている
俺はもう1秒たりともこいつと関わりたくない
そう思うと次の行動を起こすのになんの迷いも感じなかった
735: :2014/05/03(土)13:26:54 ID:
おしっ
やったれ!>>1
736: :2014/05/03(土)13:34:56 ID:
俺は会議を目前にして完成していたネームを捨て、この出版社を去る事にした
今思い返してもよく出来たネームだったが
今思い返してみてもこの行動は間違っていなかったと思う
2度の受賞歴を捨てる事にもなるがやはりなんの未練もなかった
737: :2014/05/03(土)13:39:38 ID:
え?
担当交代じゃなくて移籍なのか。
740: :2014/05/03(土)13:56:49 ID:
会議当日までジャバからは嵐の様に着信やメールが来たが当然全て無視して俺は次のマンガに取り組んだ
辿り着いたのはファンタジー、打倒スターウォーズのネタには少し劣るが悪くない出来だ
前回の反省も踏まえて今回はいろんな出版社を回ろう
そんな事を考えながら原稿は仕上がった

同時進行の模写は計150枚ほど、話の練習のネームは20本ほど進んだ頃だった
もう俺もデビューしていい頃だろう

この頃ちょうど進撃の1巻が発売された
自分より若い作家だが俺の闘志は純粋に燃えた
ジャバに対するドス黒い怒りの炎とは真逆の心の高ぶりだ
この人と勝負出来るマンガ家になりたい! 
741: :2014/05/03(土)14:02:14 ID:
待っていろ諫山創!
こうして俺の持ち込み回りが始まった

夏の日差しは俺の心を映すように燃え上がっていた
743: :2014/05/03(土)14:05:09 ID:
> 待っていろ諫山創!
わろたwwwwww
742: :2014/05/03(土)14:04:55 ID:
>>1はその担当に不満がある事は伝えたのか?
急に切って意図が伝わらないってのも。
750: :2014/05/03(土)14:31:19 ID:
>>742 
俺がこいつとの打ち合わせは詳しくかかなかったからアレなんだけど 
「ここを直して欲しい」ってレベルじゃないんだ 
もの作りにおける全ての考え方の根っこが「ウケてるのをなんかテキトーに持ってくる」の奴だったんだ 

死ななきゃ治らないってああいう奴の事言うんだと思う
751: :2014/05/03(土)14:32:53 ID:
なるほど
それじゃあ>>1の方で「そういうのやめて下さい」って言う気も起きなかった感じなのかな?
752: :2014/05/03(土)14:44:24 ID:
うん
言ったとしたら「編集やめて下さい」かな
759: :2014/05/03(土)22:29:15 ID:
面白くなってきた
760: :2014/05/03(土)22:59:54 ID:
漫画男
映 画 化 決 定
771: :2014/05/06(火)00:13:58 ID:
漫画家だってある意味職人だもんな
自分の仕事に誇りを持ってる>>1はかっこいいと思うぜ
778: :2014/05/06(火)08:14:58 ID:
持ち込み回り1社目、当時本命にしていた雑誌
ここでは2人の編集に対応された

「いい感じですね」
先に口を開いたのはベテランと思われる方だ
「話は形になってるし絵も描けてる、何より世界観がいい」
新人の方もほぼ同じ意見のようだった
それから数十分、細かい部分を誉められ続けた
特に悪い事は言われなかった気がするが原稿は渡さずに帰ってきた
まず1社目だ
779: :2014/05/06(火)08:29:42 ID:
2社目

「形になってるけど絵がなあ」

ここでは逆に改善点の指摘を受け続けた

「話と世界観はいいけど絵がね」

「特にウチはそういう雑誌だから」

「キャラの配置もね、この子にツッコミさせるならこの配置だと弱いんだよね」

「まあでも特に絵だよ絵、多分これ賞に出したら下の賞はとれるだろうけど、その先行くには絵を頑張んないと、ウチでは」

「絵だね」

やはりまだまだ絵は弱いようだ
原稿を預ける気がないと伝えるとコピーさせてと言われ2社目の持ち込みは終わった

781: :2014/05/06(火)08:44:03 ID:
3社目

「いいです」

「ページ数聞いてちょっと嫌な予感してたけど(48P)全然よかった」

「話もまとまってるし、絵も描けてる、キャラもかわいいし。世界観が特にいいかな」

「ただ敵にもっとインパクトあった方がいいね、これだと女々しく見えちゃう」

「アシ経験は?ないの?あると思った……。え!?専門も行ってないの!?全部自己流!?」

「でもよかったです。ページ数はもっと少ない方がよかったけどw」

割と誉められ、話もあった。
余談だがこの編集も進撃には衝撃を受けていた

782: :2014/05/06(火)08:45:46 ID:
これで予定していた雑誌は全て回った
この中から1社を選ばなければならない
784: :2014/05/06(火)08:51:37 ID:
世界観は好評なんだな
785: :2014/05/06(火)08:59:20 ID:
進撃はとにかく世界観が全てで、それをあの絵のまま連載させたマガジンに素人ながらびっくりした。
786: :2014/05/06(火)09:04:15 ID:
>>785 
1巻のラストがあそこなのが売り方としてクソ上手かったと思う
801: :2014/05/08(木)07:35:24 ID:
正直どの出版社も一長一短に感じた俺は結局当時本命だった1社目に行く事にした

そして同時にこの頃
俺の作風に変化が訪れていた
それまでベタなアクション漫画ばかり描いていた俺だが全く別のあるジャンルを描きたくなったのだ
802: :2014/05/08(木)07:39:59 ID:
わくわく
803: :2014/05/08(木)07:41:09 ID:
俺はその全くアクションのないマンガのネームを完成させ持ち込みを見た編集に連絡をとる

「設定もキャラもいいですし、大筋もいいです」
804: :2014/05/08(木)07:47:27 ID:
「ただラスト、これ演出はいいんですけど今までの設定と矛盾してますよね?」

1人で作っていた時は気付かなかった部分だがそれは作品の根っこに絡む致命的な矛盾だった
俺は1ヶ月ほど編集とこの矛盾と格闘するが、この矛盾は解消出来ず結局このネームはボツになった
805: :2014/05/08(木)07:51:15 ID:
その時編集に提案される
「やっぱりアクションやりませんか?」
新たなジャンルに苦戦していた俺は心変わりも甚だしくあっさりその提案に乗った
806: :2014/05/08(木)08:01:27 ID:
早速アクションのネタを考えるがなかなかピンとくるモノが浮かばなかった俺は前の出版社で原作として出した近未来アクションを引っ張り出して再構築する事にした
が、設定だけは同じだがキャラも話も全く別物、何よりキャラの立ち位置を真逆にしてみる
悪人が主人公だ
これは1番最初に持ち込みをした泥棒マンガ以来の事だった
しかも今度はあの時の何百倍も根っから悪い奴が主人公だ
807: :2014/05/08(木)08:06:02 ID:
悪人マンガのネームを完成させ編集にみせる俺

「うん、直して会議出しましょう」

今回のネームは特に大きな指摘もされなかった
そして数回の直しを経てこのネームを完成させた俺はそのネームを編集に渡し、掲載会議の結果を待つ事になる
808: :2014/05/08(木)08:08:08 ID:
つづく
正直このあたりはなんか記憶が薄いw
10年前の方がハッキリ覚えてる、おかしなもんだな
812: :2014/05/08(木)08:09:59 ID:
これまたいい所で引きやがってwww
でも忙しい中乙!
次回も待ってるぞ!
820: :2014/05/08(木)22:48:29 ID:
会議に出したネームは上から直しを食らった
一番の問題点はドラマとしてのピークとアクションのピークが別れてしまっている事
俺と編集は1月ほどかけ指摘された部分を直し再度会議に回す
だがこの直したネームは意外な理由でボツになる
822: :2014/05/08(木)22:52:26 ID:
この1ヶ月の間に編集長が変わったのだ
そして雑誌の方向性も変わる

いわゆる萌え雑誌である
大幅な雑誌のテコ入れの時期
当然悪人マンガなど通る訳もない
823: :2014/05/08(木)22:55:11 ID:
俺は担当に説得されいくつかの萌えマンガのネームを描いた
別に嫌いなジャンルではない
だがなかなか担当のお眼鏡にかなうものは出来なかった
824: :2014/05/08(木)23:01:55 ID:
だが意外にも俺はこの萌えマンガ製作の中で一つの強烈なネタに辿り着く

あざとい
あざとすぎる
だがしかしよく出来ている
よく出来ているのだ

ここまで心踊らされるネタは「いいですね」以来だ

俺はノリノリでこのネームに取りかかった

しかしこの頃かかってきた1本の電話が
またも俺の運命を大きく揺さぶる事になる
825: :2014/05/08(木)23:06:42 ID:
「今何してるの?」
それは持ち込み回りで3番目に行った雑誌の編集からだった
半年振りの会話
一通り近況を聞いた後
編集が口を開く

「俺とマンガ作りませんか」
827: :2014/05/08(木)23:09:51 ID:
急な編集長の変更で萌えマンガ縛りになった今の雑誌
別に電話が来た雑誌でも萌えマンガは描けるのだ
俺はそう迷わなかった
828: :2014/05/08(木)23:20:23 ID:
この頃何度か話に出てきた話作りの練習の為のネームは50本に達していた
つまり一通りのプログラムを完了したのだ

俺は新たな雑誌に会心の萌えマンガの他にもう1本ネームを持っていく事にする
1度は挫折した新ジャンルにもう1度挑むのだ
829: :2014/05/08(木)23:21:42 ID:
今の俺なら凄いものが描ける気がする
俺は新ジャンルのネームを1から作り直す
830: :2014/05/08(木)23:27:06 ID:
やはり話作りの練習はしっかり身になっていた
完了する前から薄々感じていたが
これを始める前の自分とは明らかにストーリーテリングのレベルがちがう
例えるなら以前の俺は泥水から手探りで拾いあげた石をなんとか積み重ねて家を作っていた
だがこの頃から必要なパーツを的確に加工してはめ込める様になっていたのだ
831: :2014/05/08(木)23:33:46 ID:
その漫画読みたい
832: :2014/05/08(木)23:34:56 ID:
そして出来上がった新ジャンルのネーム

恥ずかしげもなく言おう

俺はその物語をとても美しいと思った
833: :2014/05/08(木)23:35:21 ID:
そうやって眠った名作もあるんだろうな
834: :2014/05/08(木)23:37:15 ID:
こうして俺は2本の自信作を引っさげ
新たな雑誌での打ち合わせに向かう

10年前の物語ももうすぐ現代に追いつこうとしている
836: :2014/05/08(木)23:41:13 ID:
この一度挫折した新ジャンルってのは全くアクションのないマンガってのと同じジャンルか?
838: :2014/05/08(木)23:43:24 ID:
>>836 
うん 
同じなのはジャンルだけで全然別のネタだったけどね
839: :2014/05/08(木)23:44:32 ID:
この時点で現在に追いつこうとしているって事は>>1はデビューしたてって事か?
846: :2014/05/08(木)23:55:52 ID:
気になる事多すぎで悶々する
853: :2014/05/10(土)07:16:36 ID:
どの雑誌だー
856: :2014/05/10(土)09:25:56 ID:
誘ってくれた編集との1回目の打ち合わせ
まずは改心の萌えマンガを見せる
「あざといねーwww」
「男の心掴むわこりゃ、展開も上手いしいいと思う」
狙い通りやはりこのネタは上手く機能したようだ
858: :2014/05/10(土)09:31:39 ID:
そして新ジャンルの美しいネームだ
「……面白かったです、ちょっともう1回読みます」

「……!ここのシーンってコレの事か」

「……よく出来てんな」

「うん、やっぱりよく出来てる」
859: :2014/05/10(土)09:35:01 ID:
編集もこのネームの完成度を認めてくれた
やはり話作りの練習は身になっていたのだ

さて問題は
どちらを描くかだ
860: :2014/05/10(土)09:39:47 ID:
「こっちをやろう」
編集は新ジャンルのネームを推した
「正直萌えマンガは絵が上手くないと売れない、それにこのネタは連載までとっておいた方がいいと思う」
「まずこっちで賞とろう」
861: :2014/05/10(土)09:43:49 ID:
この時俺は本格的に新ジャンルにシフトする決意を固めた
軽い直しを終え帰宅
早速原稿にとりかかる
862: :2014/05/10(土)09:48:36 ID:
正直俺は自分で描くようになるまでは受け手としてこのジャンルが苦手だった
だが結果として苦手だった事が描く側になった時にプラスに働いていた
ジャンル書いてないから分かりにくいだろうが

そして俺は完成した原稿を担当に渡し、結果を待った
911: :2014/05/14(水)08:33:26 ID:
賞に出した新ジャンルの結果を待つ俺に担当からち電話が来る

受賞
だがまたもデビュー出来る賞の一つしたの賞だった
912: :2014/05/14(水)08:36:26 ID:
これには正直落ち込んだ
あれだけ自信があった話だ、その出来は担当も認めていた
それでもまだデビュー出来ない

そしてその原因はやはり絵だった
913: :2014/05/14(水)08:41:41 ID:
会議でも話は高い評価をもらった様だがやはり絵が足を引っ張った

だが落ち込んでばかりもいられない
だったらやる事は一つだ
俺は更に絵を勉強した
解剖学に手を出し始めたのもこの頃かもしれない
914: :2014/05/14(水)08:44:53 ID:
そして俺はもう一度新ジャンルの別のマンガを賞に出した
前回ほどの手応えはなかったがネームの出来も悪くない
しかも絵のレベルも上がっている
915: :2014/05/14(水)08:48:06 ID:
だが結果はやはりデビュー出来る賞の一つ下の賞

受賞したというのに担当の第一声も
「言いにくいんですが……」だった
916: :2014/05/14(水)08:53:50 ID:
正直この時はもう
やっぱりか……
という感じだった
やはり絵は短期間でレベルが何段階も上がるものではない

しかし上手くなっているのも確かだ
まだまだ天井は見えてない
やればやるだけ効果はある筈だ
917: :2014/05/14(水)08:58:16 ID:
そうして絵を鍛えている頃
またも俺は一つの大きなネタに出会う
それは新ジャンルの視点を変えたものだった
そしてそれは今まで描いてきたものが大きなプラスになっている
918: :2014/05/14(水)09:00:59 ID:
何より感じたのはそのネタの圧倒的な凄みだった

俺は震えた
これは売れる

そのネタの勢いは俺を更にマンガに駆り立てた
919: :2014/05/14(水)09:03:12 ID:
完成したネームを担当に見せる

「凄い」

絶賛
そして担当もこのマンガの勢いに呑まれていた
920: :2014/05/14(水)09:06:30 ID:
俺は担当にそのマンガを大きな賞に出す事を進められ原稿にする
そして断言する

この原稿はそれまでの俺のマンガ人生で一番魂のこもった原稿となった
921: :2014/05/14(水)09:06:38 ID:
どんなジャンルなのか気になるな。
学園、恋愛、探偵とかどの組み合わせか大まかでいいから教えて欲しい
922: :2014/05/14(水)09:09:05 ID:
担当もこの原稿にあ驚いていた
「これなら絵にも文句は言わせない」
「単純な画力はまだ足りないかもしれないが迫力で負ける頃はないと思う」
923: :2014/05/14(水)09:12:14 ID:
そうして俺はその賞の結果を待った

その頃の俺の頭の中には
そのネタの連載の
最終回までの構成まで出来上がっていた
924: :2014/05/14(水)09:12:57 ID:
つづく

ちょっと時間やべーw
925: :2014/05/14(水)09:35:00 ID:
乙!
続き気になるけどとりあえず仕事頑張れ!
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